井伊直弼公が能楽方面にも造詣が深かったことから、その遺徳を偲ぶ意味で、「次代へ残そう能・狂言」の公演を開きます。
彦根を中心に活動する狂言愛好団体「彦根ほへと会」会員らが狂言「棒縛」や「清水」など5題、同会が狂言指導してきた彦根市立西中学校1年生6人が狂言「附子」を披露します。また、彦根にある滋賀県立大学能楽部員が「能楽」の中で「仕舞」や「連吟」を披露します。「仕舞」は能における主役の舞の部分を抜き出して行なう演能形式のもので、「連吟」は能の曲の重要な場面を抜き出し謡う演能形式のことを指します。特に滋賀県に縁ある演目を中心に公演致します。
日本の伝統芸能の能・狂言が若い世代に引き継がれている姿を見てもらいながら、文化継承の大切さを訴えたいと思います。秋の行楽シーズン、彦根藩ゆかりの能舞台で開催することで、多くの観光客に鑑賞してもらい、伝統芸能が市民の間で受け継がれていることを感じ取ってもらえたら幸いです。
彦根ほへと会
☎090-1956-8733(中村)